あらすじ
「福岡に――いっしょに来てくれん?」
ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】
体調を崩し倒れてしまったシノアキの付き添いとして福岡の実家へと向かった僕、橋場恭也。
彼女が生まれ育った故郷を見て、家族と触れ合い、知らなかった一面を少しずつ知っていく。
夜、連れてこられたのは彼女の亡くなったお母さんのアトリエだった。
絵を描くことに向き合ってきたシノアキと家族との本当の関係性を知った僕は、一つの決断を下すことに――。
大芸大では貫之、ナナコ、河瀬川、九路田、皆が一人一人で夢を追っていくなかシノアキを追い続けてきた斎川はとある異変に気付き……。
好きな場面
もう1人なっちゃうんよ、だから—-
ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】
いっしょにいてほしいんよ

シノアキと一緒に帰省した恭也
そこでシノアキの母親が、体調を崩して亡くなるまで絵を描き続けた過去、そして家族はシノアキが絵を描くことを良い事と思っていないという秘密を知りました。
その話を聞いて恭也は、仕事をセーブすることを提案します。
しかし、セーブした仕事で完成した絵は、シノアキらしさが失われた作品でした。
そんなシノアキに斎川は、自分が目標にしてきたアキさんの絵じゃないと伝えます。
そんな斎川の言葉でシノアキは今まで通りのスタイルで絵を描いて答えます。
そして家族の想いに答えられないと悟ったシノアキは、創作活動という戦場に恭也と一緒に行こうと伝えます。
引用:ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】
でも、俺はここで自分でやる道を見つけない限り、次へ行けない気がするんだよ。
ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】
本音を言えば恭也を頼りたい。だが・・・

貫之とナナコは2人とも創作活動をする上で苦手とする部分がハッキリしてました。
今までは恭也が苦手分野をフォローしてくれましたが、独り立ちするためには自分で解決しなければいけないと考えるようになります。
9巻ではプロット作りで苦労する貫之が恭也の力なしで乗り越えようとする、悩みが丁寧に書かれています。
引用:ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】
それでも僕は・・・・・橋場くんを信頼している。
ありがとうございます。僕も茉平さんを尊敬しています
ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】

ゲーム制作を普通の仕事にしたい。
統制の取れた時間で区切られる仕事にすることで働いている人たちの環境を変える。
茉平先輩は強い信念をもって会社を変えようと孤軍奮闘してましたが恭也と出会い「一緒に会社を変えよう」と協力を求めます。
シノアキが体調を崩したこともあり1度は協力を約束した恭也ですが、クリエイターは計算なんかできず、苦しみながら作品を作り上げることを知ったことで茉平先輩に反対意見を伝えます。
お互いの折衷したスタイルでゲーム制作をすればいいとは個人的に思いましたが、茉平先輩はそれでは一緒の道は歩けないと頑なな姿勢を見せます。
恐らく過去に大事な人が体を壊したっぽいですね。ver.βでは完全に敵役でしたが、彼も最初はクリエイターのためっていう強い信念を持ってたんですね。
引用:ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり 【KADOKAWA MF文庫J】
まとめ
プラチナ世代の各メンバーの成長、サクシードソフトを変えたいと奮闘する茉平先輩の信念。
9巻は本当に読み応えありました。
ver.βでは完全に敵で、好感度最悪だった茉平先輩でしたが、彼も最初は真っ直ぐな信念を持ってたと思って感心しました。
そう思うとver.βの彼になるまで本当に辛いことがあったんだなと思います。
恭也とプラチナ世代が成長して、ようやく4人でつくる『ミスティック・クロックワーク』が動きだします。
恭也達は ver.βで完成させることができませんでしたが、どうなるのか楽しみです。
このゲームを恭也と茉平先輩が理解しあって完成させるところが読みたい!!
10巻の発売まで楽しみに待ちます。
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